「トイレに入って鍵を閉めようとしたら壊れていて閉まらない」という経験はありませんか。毎日使うトイレの鍵なので、壊れてしまうと本当に困りますよね。
この記事では、トイレのドアの鍵が壊れて開かない、または閉まらない場合の原因と対処法について解説していきます。家族がストレスなく生活できるよう、放置せず早急に対処しましょう。
トイレのドアの鍵が開かない原因と対策
トイレのドアの鍵が開かなくなる原因と対策について説明します。考えられる原因は3つあります。
1.ネジの緩み
ネジの緩みはトイレの鍵が開かなくなる原因の一つです。ドアノブやレバーのネジが緩んでいると、ノブを回しても空回りしてしまい、カギが解除されません。ネジが少し緩んでいると感じた場合は、しっかりと締め直すことで鍵が開くようになります。
2.故障
部品の錆による故障も、トイレの鍵が開かなくなる原因の一つです。シリンダーやラッチなどの部品が錆びるとスムーズに開かなくなってしまいます。
特に長年使用している場合は、部品の動きが悪くなり、故障が起きやすくなるので、定期的にメンテナンスすることが肝心です。完全に開かなくなる前に、部品を交換するのが良いでしょう。
3.建付けが悪い
建物の建付けが悪いことも、トイレの鍵が開かなくなる原因となります。建物の築年数や地震などの外的要因によって建付けが悪くなり、ドアの開閉にズレが生じることで開けづらくなるのです。
このズレを放置するとますます大きくなり、最終的には鍵が開かなくなったり、ドアが閉まらなくなったりする可能性が出てきます。したがって、カギやドアの開閉が困難だと感じたら、早めに修理を依頼するようにしてください。
トイレの鍵が開かない時の対処法
「トイレから出ようとしたらドアが開かず、閉じ込められてしまう」そんな状況は決して少なくはありません。加えて「用を足したいのにトイレに入れない・・・」なんてことも。
そんな状況に備えて、トイレの鍵が開かなくなった場合の対処法を知っておくことは、緊急時のためにも非常に重要です。ここからは自力でトイレのドアを開ける方法をご紹介します。
鍵が開かずトイレの中から出られない
外に出ようとしたがドアの鍵が開かず、トイレから脱出しなければならない状況に陥った時には落ち着いて対処することが肝心です。焦ってしまうと上手く対処することができず、なかなか脱出することができません。冷静になって以下の方法を試してみてください。この方法ではトイレットペーパーを使います。
- 1.サムターン(つまみ)を「開」の状態にする。
- 2.トイレットペーパーの芯をやぶり、筒状から厚紙の状態にする。
- 3.トイレのドアノブの横の隙間にトイレットペーパーの芯を差し込む。
- 4.ラッチが押し込まれてドアが開く。
まだ紙がたくさん残っていてもトイレットペーパーを両手で潰すと芯だけを抜き取ることができます。この方法を使用することで、トイレの内側からドアを開けることが可能です。ただし、この方法は緊急時の一時的な対応なので、解錠後は鍵交換を行うのが望ましいでしょう。
鍵が開かずトイレに入れない
トイレの鍵が閉まっていてドアが開かない場合、イタズラや故障によって鍵がかかってしまった可能性が考えられます。このような状況においては、トイレ用のドアノブに付いている「非常解錠装置」を利用することで開けることが可能です。
非常解錠装置は主に2種類あり、
- 1.ドアノブに溝があるタイプ
- 2.ドアノブに小さな穴があるタイプ
です。
ドアノブに溝がある場合には、マイナスドライバーや先が細くて硬いものを使って、溝を回すことでドアを開けることができます。一方でドアノブに小さな穴がある場合には、ペンなど細くて尖ったものを穴に差し込むことで、ドアを開けることが可能です。
この非常解錠装置はドアノブのタイプによって異なるので、分からない方はメーカーに問い合わせてみてください。鍵業者に相談してみるのもおすすめです。
トイレのドアの鍵が閉まらない理由
記事の前半では「鍵が開かない原因」を解説しましたが、ここからは「鍵が閉まらない原因」について解説していきます。
埃が溜まっている
トイレのドアの鍵が閉まらない場合、錠前の内部に埃が入り込んでいるため動きが悪くなっている可能性が考えられます。このような場合には錠前内を清掃することでドアの鍵が閉まるようになるでしょう。
- 1.錠前を分解して取り外す。
- 2.パーツクリーナーや汚れを取るスプレーを使用して埃を取り除く。
これにより内部の埃や汚れを取り除くことができます。この作業にはパーツ解体を行う必要があるので、細かいパーツを無くさないように注意してください。自信がない場合にはプロの鍵屋に相談して修理してもらうのが確実です。
故障している
鍵を回しても施錠できない場合、錠前が故障している可能性が高いので鍵交換が必要です。鍵をかけない状態で使用するならこのままでも問題ないと感じる方もいるかもしれませんが、そうではありません。
状態悪化によって扉が開かなくなり、トイレに閉じ込められてしまう可能性があるからです。不具合が発生したら、早めに対処するようにしましょう。早めの修理や交換は、閉じ込められるリスクを減らすだけでなく、日常生活の便利さと安心感をもたらしてくれます。
トイレの鍵の不具合に気付いたら迅速な対応を心がけ、トラブルを未然に防止するようにしましょう。鍵交換は自分で行う方法もありますが、不安な方は鍵業者に依頼するのがおすすめです。鍵のプロなので確実に交換作業を行うことができます。
トイレのドアの鍵(ドアノブ)交換を業者に依頼した際にかかる費用相場
鍵業者にトイレのドアノブ交換を依頼した場合、費用は作業費と部品代がかかります。ただし、握り玉からレバーハンドルへの交換など特殊な要件がある場合は、加工作業費が別途必要になることもあります。
業者に依頼した場合の費用目安は以下の通りです。
- ・ドアノブ交換作業費:11,000円〜
- ・トイレ用のドアノブ(レバーハンドル):3,000円〜
- ・トイレ用のドアノブ(握り玉):2,000円〜
- ・取り付け穴の加工作業:8,800円〜
部品や現場の状況によって料金が異なるため、詳しい料金については見積もり時にしっかり確認することがおすすめです。見積もりを依頼する際には、出張料や見積もり料がかからない業者を選ぶと余分な費用を抑えることができます。
また、ドアノブの交換に加えて解錠作業が必要な場合、追加で費用がかかるので注意しましょう。
トイレのドアの鍵が壊れた!開かない・閉まらない原因と対処法を解説【まとめ】
トイレの鍵が閉まらない・開かない状況になった時には、焦らず冷静に対処することが肝心です。トイレの中に閉じ込められてしまっても「トイレットペーパーの芯」で脱出することが可能ですので、困っている際には試してみてください。
また何らかの原因で鍵がかかってしまい、トイレに入れなくなった場合には、緊急開錠装置を使用して開けることができますので覚えておくと良いでしょう。
何かしらのトラブルが起きた鍵は、将来的にも同じトラブルを再発してしまう可能性が十分考えられます。このような事態を避けるためにも、鍵のトラブルが発生した場合は早めに対処することが肝心です。
どこに相談したらよいのか悩んでいる方は、鍵の専門業者に相談してみるのをおすすめします。鍵に関する豊富な知識を持っているので、適切なアドバイスをもらうことができるでしょう。自分で修理することもできますが、不安がある場合には鍵業者に依頼することで、スムーズに鍵トラブルを解決することができます。