鍵は日常的に使うものだからこそ、きれいに保ちたいですよね。でも長年使っていると、鍵にサビが生じることがあります。鍵のサビを放置すると、鍵の開閉がスムーズにいかなくなったり、最悪の場合は鍵が折れてしまうこともあるのです。この記事では、自分でできる鍵のサビ落とし方法について解説します。

 

鍵がサビる原因とは

サビは汗や雨、湿気などが原因です。金属が酸素や水分と反応することによって表面に錆び(酸化被膜)が形成されます。鍵の製造過程で使われる切削油や指紋の脂分なども、サビの原因となる場合があります。日頃のメンテナンスが肝心です。

 

鍵の種類と素材について

鍵には、ピン・シリンダー方式、ディスクシリンダー方式、ディンプルキー方式など様々な種類があります。一般的に使われている素材としては、真鍮、アルミニウム、ステンレス鋼などが挙げられます。真鍮は比較的サビに強い素材ですが、完全にサビを防げるわけではありません。

 

サビによる鍵の不具合

サビが進行すると、鍵の溝に錆びが詰まって鍵穴に入らなくなったり、鍵が回らなくなったりします。さらに、サビによって鍵の強度が低下して鍵が折れやすくなることもあります。そのため、早めにサビを取り除くことが大切です。

 

鍵のサビ落としに必要な道具と準備

鍵のサビ落としを効果的に行うために、必要な道具や材料を準備しましょう。鍵のサビ落としには、以下のような身近な道具が使えます。

 

  • ・歯ブラシ(古いものや柔らかい毛のもの)
  • ・ブラシ(真鍮ブラシや豚毛ブラシなど)
  • ・軍手やゴム手袋
  • ・綿棒
  • ・柔らかい布(マイクロファイバークロスなど)

 

これらの道具を使って、鍵の溝や表面のサビを取り除きます。

 

サビ落とし作業の手順

サビ落としの基本的な手順は以下の通りです。

 

  1. 1.鍵についたホコリや汚れをブラシや柔らかい布で取り除く
  2. 2.サビ取り剤を鍵の表面に塗布してしばらく放置する
  3. 3.歯ブラシやブラシを使ってサビを擦り落とす
  4. 4.鍵を水で洗い流して柔らかい布で水分を拭き取る
  5. 5.乾燥させてから必要に応じて防錆剤を塗布する

 

鍵のサビ落とし方法①:お酢やクエン酸を使う

お酢やクエン酸は身近にある食材ですが、実はサビ落としにも効果的です。お酢に含まれる酢酸やクエン酸には、サビを溶かす作用があります。また、これらの酸は金属に対して比較的穏やかに作用するため、鍵の素材を傷めにくいというメリットもあります。

 

お酢やクエン酸を使ったサビ落としには、以下の2つの方法があります。

  • ・鍵を直接つける方法
  • ・布にお酢やクエン酸を含ませて拭く方法

 

どちらの方法でも、サビを浮かせて落とすことができます。

 

お酢やクエン酸を使ったサビ落としの手順

お酢やクエン酸を使ったサビ落としの手順は以下の通りです。

 

  1. 1.お酢やクエン酸を容器に入れ、鍵を浸す(つける方法の場合)
  2. 2.30分〜1時間程度放置する
  3. 3.歯ブラシやブラシを使って、サビを擦り落とす
  4. 4.鍵を水で洗い流し、柔らかい布で水分を拭き取る
  5. 5.乾燥させた後、必要に応じて防錆剤を塗布する

 

布に含ませて拭く方法の場合はお酢やクエン酸を布に染み込ませ、鍵の表面を優しく拭き取ります。その後は同様に水洗いと乾燥を行います。

 

お酢やクエン酸を使う際の注意点

お酢やクエン酸を使ったサビ落としは比較的安全な方法ですが、以下の点に注意しましょう。

 

  • ・濃度の高いお酢やクエン酸を使う場合は、手袋を着用する
  • ・鍵を長時間浸けすぎない(1時間以内が目安)
  • ・サビ落とし後は、必ず水洗いと乾燥を行う

 

また、真鍮以外の素材(アルミニウムやステンレス鋼など)の場合は、変色や腐食の原因となる可能性があるため、お酢やクエン酸の使用は避けましょう。

 

鍵のサビ落とし方法②:重曹を使う

重曹は掃除や料理に欠かせない万能アイテムですが、鍵のサビ落としにも活用できます。重曹は弱アルカリ性の物質であるため、汚れを浮かせて落とす作用があります。また、重曹の粒子には細かな研磨作用もあるため、サビ落としにも効果的です。

 

重曹を使ったサビ落としには、以下の2つの方法があります。

 

  • ・重曹を水で溶いてペースト状にし、鍵に塗る方法
  • ・重曹を水に溶かし、鍵を浸す方法

 

どちらの方法でも、重曹の効果でサビを落とすことができます。

 

重曹を使ったサビ落としの手順

重曹を使ったサビ落としの手順は以下の通りです。

 

1.重曹と水を混ぜ、ペースト状にする(塗る方法の場合)

  1. 2.ペーストを鍵の表面に塗り、しばらく放置する
  2. 3.歯ブラシやブラシを使って、サビを擦り落とす
  3. 4.鍵を水で洗い流し、柔らかい布で水分を拭き取る
  4. 5.乾燥させた後、必要に応じて防錆剤を塗布する

 

重曹を水に溶かす方法の場合は、重曹水に鍵を浸して30分〜1時間程度放置します。その後は、同様に歯ブラシやブラシでサビを落とし、水洗いと乾燥を行います。

 

重曹を使う際の注意点

重曹は安全性の高い物質ですが、以下の点に注意しましょう。

 

  • ・重曹のペーストや溶液は、長時間放置しすぎない
  • ・サビ落とし後は、必ず十分に水洗いを行う
  • ・重曹の粒子が鍵穴に入らないように注意する

 

また、重曹は軽度のサビには効果的ですが、頑固なサビや大量のサビには不向きです。そのような場合は他の方法を試すか、専門家に相談しましょう。

 

鍵のサビ落としの際に注意したいポイント

鍵のサビ落としには、効果的な方法がある一方で、絶対にやってはいけない方法もあります。ここでは、鍵に使ってはいけない道具や薬品、避けるべき行為、そしてそれらによるリスクについて解説します。

 

鍵に使ってはいけない道具や薬品

以下のような道具や薬品は、鍵のサビ落としに使ってはいけません。

 

  • ・金属ブラシや金ベラなどの硬い道具
  • ・塩酸や硫酸などの強い酸性の薬品
  • ・漂白剤や洗剤などの強アルカリ性の薬品
  • ・ガソリンやシンナーなどの有機溶剤

 

これらの道具や薬品は、鍵の表面を傷つけたり素材を劣化させたりする可能性があります。

 

サビ落としの際に避けるべき行為

サビ落としの際は、強い力で鍵を擦ったりサビ取り剤を鍵穴に入れたりするのは避けましょう。これらの行為は、鍵の損傷や故障の原因となります。特に、サビ取り剤を鍵穴に入れてしまうと、シリンダーの動きが悪くなったり、鍵が抜けなくなったりするなど、深刻なトラブルに繋がるため注意が必要です。

 

まとめ

鍵のサビは、放置すると鍵の動きが悪くなったり鍵が折れたりするなど、深刻なトラブルに繋がることがあります。そのため、日頃から鍵の手入れとメンテナンスを行い、サビを予防することが大切です。

 

サビが発生してしまった場合は、お酢やクエン酸、重曹などを使って適切な方法でサビ落としを行いましょう。その際は、使ってはいけない道具や薬品、避けるべき行為に注意し、安全に作業を進めることが重要です。

 

鍵のサビ落としやメンテナンスに不安を感じる場合は、無理に自分で行うのではなく、鍵の専門家に相談することをおすすめします。スターキーロックでは、鍵のトラブルに関する様々な相談を受け付けています。サビ落としの方法から、鍵の交換、修理まで、お客様のニーズに合わせたサービスまで、お気軽にお問い合わせください。

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