家の鍵をなくしたり、家族で共有したいと思ったことはありませんか?そんなときに便利なのが鍵のスペアです。しかし、鍵のスペアを作るには知っておくべきことがたくさんあります。
よく、家の鍵のスペアを作ろうと思って鍵屋さんに行ったのに、「この鍵は複製できません」と断られてしまった…なんて話を耳にします。実は、鍵屋さんにはきちんとした理由があってそう言っているのです。この記事では、鍵のスペア作成に関する重要なポイントや、信頼できる鍵屋の選び方について解説します。ぜひ参考にしてください。
鍵のスペアと合鍵の違いを知ろう
鍵のスペアと合鍵、どちらも予備の鍵という意味では同じですが、実は重要な違いがあります。ここでは、それぞれの特徴と見分け方について詳しく説明します。
スペアキーってどんな鍵?
スペアキーは、メーカーが作成した純正の鍵のことを指します。一戸建ての場合、通常3本の鍵が提供され、そのうちの1本が元鍵で、残りの2本がスペアキーとなります。賃貸住宅の場合は、1本か2本が渡されることが多いです。スペアキーは元鍵と同じ品質と精度を持っているため、鍵穴にスムーズに入り、確実に開閉できます。
合鍵の特徴を知ろう
合鍵は、元鍵やスペアキーを基に鍵屋さんが作成した複製品です。通常、真鍮などの柔らかい金属で作られているため、使用頻度が高いと摩耗しやすい傾向があります。合鍵は元鍵やスペアキーと比べると精度が若干落ちる可能性があるため、鍵穴に入りにくかったり、開閉がスムーズでない場合があります。
見た目で簡単に見分けるコツ
スペアキーと合鍵は、見た目で簡単に見分けることができます。スペアキーの場合、鍵の持ち手部分に「MIWA」「GOAL」「SHOWA」「ALPHA」などのメーカー名が刻印されています。また、裏面には10桁程度の数字が記載されていることが多いです。
一方、合鍵の場合は「GSS」「TLH」「FUKI」「GTS」などのブランクキーメーカーの名前が刻印されています。また、メーカー名の下に4桁ほどの商品番号が記載されていることがあります。
スペア鍵作成時の重要ポイント
スペア鍵を作成する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、準備するものや特殊な鍵の場合の手続き、そして合鍵から合鍵を作れない理由について説明します。
準備しておくべきもの
スペア鍵を作成する際には、以下のものを準備しておく必要があります。
- ・純正キー(元鍵またはスペアキー)
- ・身分証明書
- ・セキュリティカード(登録制シリンダーの場合)
純正キーは、最も精度の高い複製を作るために必要不可欠です。身分証明書は、不正な複製を防ぐために多くの鍵屋さんで提示が要求されます。セキュリティカードは、特殊な登録制の鍵システムを使用している場合に必要です。
特別な登録がいる鍵の場合は?
登録制のシリンダーを使用している場合、スペア鍵の作成にはメーカーへの申請が必要となります。この場合、鍵を設置した際に提供されたセキュリティカードや認証IDが必要です。メーカーのウェブサイトで会員登録をする必要がある場合もあります。これらの手続きは、不正な鍵の複製を防ぎ、高いセキュリティを維持するために行われています。
なぜ合鍵から合鍵は作れないの?
合鍵から更に合鍵を作ることはできません。その理由はいくつかあります。
まず、合鍵は元の鍵よりも柔らかい金属で作られているため、使用していくうちに摩耗し、形状が変化してしまいます。そのため、合鍵を基に新たな合鍵を作ると、元の鍵との誤差が大きくなり、正常に機能しない可能性が高くなります。
また、セキュリティの観点からも、合鍵の複製は避けるべきです。合鍵の複製を無制限に認めてしまうと、鍵の管理が難しくなり、不正利用のリスクが高まってしまいます。したがって、新たにスペア鍵が必要な場合は必ず純正キーを使用して作成するのです。
鍵の種類別-スペア作成の難易度
鍵には様々な種類があり、それぞれスペア作成の難易度が異なります。
よくある家の鍵(ディスクシリンダー錠)
ディスクシリンダー錠は、鍵の両側にギザギザがある一般的な鍵です。この種類の鍵は比較的簡単にスペアを作成できます。多くの鍵屋さんやホームセンターで対応可能で、作成時間も短く、費用も比較的安価です。ただし、古いタイプの住宅に多く、現在の新築物件ではあまり使用されていません。
片側がギザギザの鍵(ピンシリンダー錠)
ピンシリンダー錠は、鍵の片側だけにギザギザがある鍵です。この鍵もディスクシリンダー錠と同様に、多くの鍵屋さんで比較的容易にスペアを作成できます。住宅やマンションでよく見かける鍵の1つです。
丸い穴が空いている鍵(ディンプルキー)
ディンプルキーは、鍵の表面に丸い窪みがある鍵です。この種類の鍵は、高い防犯性能を持っていますが、その分スペア作成が難しくなっています。ディンプルキーのスペア作成には特殊な機械と技術が必要なため、対応できる鍵屋さんが限られます。また、純正のスペアキーを作成する場合は、メーカーに直接依頼する必要があります。
その他の珍しい鍵
上記以外にも、カードキーや指紋認証システム、電子錠など、様々な種類の鍵があります。これらの特殊な鍵のスペア作成は、通常のキーと比べてさらに難しいです。多くの場合、メーカーに直接問い合わせて対応策を確認する必要があります。
スペア鍵の費用と作成時間
スペア鍵の作成にかかる費用と時間は、鍵の種類や作成方法によって大きく異なります。ここでは、一般的な目安と、急ぐ場合の対応について説明します。
鍵の種類別の値段の目安
ディスクシリンダー錠やピンシリンダー錠などの一般的な鍵の場合、スペア作成の費用は500円から1,000円程度が相場です。これらの鍵は構造が比較的単純なため、多くの鍵屋さんで対応可能です。
一方、ディンプルキーの場合は、その複雑な構造のため、費用が高くなります。一般的に2,000円から6,000円程度かかることが多いです。特に、メーカーに直接依頼して純正のスペアキーを作成する場合は、さらに高額になる可能性があります。
カードキーや電子錠などの特殊な鍵の場合、スペア作成の費用はさらに高くなり、数万円かかることもあります。これらの鍵は、単純な複製ではなく、システムへの登録や特殊な機器の準備が必要なためです。
作り方で変わる仕上がりまでの時間
スペア鍵の作成時間も、鍵の種類と作成方法によって大きく異なります。
ディスクシリンダー錠やピンシリンダー錠など、一般的な鍵の場合、多くの鍵屋さんでその場で作成することができます。通常、5分から10分程度で完成します。一方、ディンプルキーの場合、鍵屋さんで作成できる場合でも、15分から30分程度かかることが多いです。
また、特殊な機械が必要なため、翌日以降の引き渡しになることもあります。メーカーに直接依頼して純正のスペアキーを作成する場合は、さらに時間がかかります。通常、2週間から1ヶ月程度の納期が必要です。(セキュリティの確認や製造プロセスに時間がかかるため)
急いでいるときはどうする?
急いでスペア鍵が必要な場合は、まず近くの鍵屋さんに相談することをおすすめします。多くの鍵屋さんは、緊急の依頼にも対応しています。ただし、鍵の種類によっては即日対応が難しい場合もあります。
特に、ディンプルキーや特殊な鍵の場合、急いでいても時間がかかるケースも多いです。このような場合、一時的な対策として、鍵屋さんに相談して応急的な解決策を提案してもらうことも考えられます。
また、事前に予備の鍵を作成しておくことで、緊急時の対応がスムーズになります。日頃から鍵の管理に気を配り、必要に応じてスペア鍵を準備しておくのがおすすめです。
鍵のスペアを頼める信頼店の選び方
スペア鍵の作成を依頼する際は、信頼できる鍵屋さんを選びたいですよね。ここでは、良い鍵屋さんを見分けるポイントについて説明します。
鍵のプロかどうかをチェック
信頼できる鍵屋さんは、豊富な知識と経験を持っています。鍵の種類や特性について詳しく説明できるか、また、あなたの状況に応じた適切なアドバイスができるかをチェックしましょう。また、鍵屋さんの資格や認定を確認することも、専門性を判断する上で参考になります。
どんな鍵が作れるか確認しよう
良い鍵屋さんは、様々な種類の鍵に対応できます。一般的な鍵だけでなく、ディンプルキーや特殊な鍵にも対応しているかどうかを確認しましょう。また、純正のスペアキーが必要な場合、メーカーとの連携がスムーズに行えるかどうかも重要なポイントです。
料金がはっきりしているか
信頼できる鍵屋さんは、料金体系が明確です。事前に見積もりを提示し、追加料金が発生する可能性がある場合はその旨を説明します。料金が不明確な場合や、途中で大幅な金額の変更がある場合は注意が必要です。
アフターフォローはしっかりしてる
良い鍵屋さんは、スペア鍵の作成後もサポートを提供します。作成したスペア鍵に問題が生じた場合の対応や保証の内容について確認しましょう。また、鍵のメンテナンスや将来的な交換の必要性についてもアドバイスしてくれる鍵屋さんは信頼できると言えます。
まとめ
鍵に関する判断はセキュリティと直結する重要な問題です。そのため、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
スターキーロックは、鍵に関する豊富な知識と経験を持つ専門家が多数在籍しています。スペアキーの作成はもちろん、鍵のトラブルや交換、スマートロックの導入など、あらゆる鍵の問題に対応可能です。
鍵に関する疑問や相談がある場合は、ぜひスターキーロックにお問い合わせください。お客様の状況に応じた最適な解決策を提案し、安全で快適な生活をサポートいたします。