シャッターの鍵はセキュリティ面で重要な役割を果たしています。鍵が壊れていたり古くなっていたりする場合にはできるだけ早めに交換することが良いでしょう。

本記事ではシャッターの鍵の交換方法、種類や費用について詳しく解説します。

 

シャッターの鍵交換は自分でできる?

DIYが得意な方であればシャッターの鍵も自分で交換することは可能です。しかし交換作業に少しでも不安を感じる場合には鍵業者へ依頼することも視野に入れる必要があります。

 

自分で鍵を交換する場合は費用が大きく抑えられるメリットがある一方、複数のリスクが存在します。DIYで鍵交換を行う場合には、事前に十分な知識や経験を持っていることが前提です。

 

自分で鍵交換をする際のリスク

シャッターの鍵交換を自分で行う場合、以下のようなリスクがあります。

 

  1. ①製品選びに失敗するリスク
  2. ②不具合が改善しないリスク
  3. ③取り付けに失敗して防犯性が発揮できないリスク

 

順に解説していきます。

 

①製品選びに失敗するリスク

鍵の種類やサイズ、形状などによってはシャッターに適合しない場合があります。またケチって安さばかりを求めてしまうと、取り付け後に鍵が壊れたりすぐ摩耗してしまう可能性もあるため注意しましょう。

 

②不具合が改善しないリスク

専門家でなければ不具合の本当の原因を特定することは難しいでしょう。原因が鍵以外にある場合には、鍵交換だけでは解決しないことがあります。シャッターの不具合を改善したいと考えているのであれば、専門家である鍵業者に見てもらうのがおすすめです。

 

③取り付けに失敗して防犯性が発揮できないリスク

シャッターの鍵交換を誤った方法で行うと、鍵を正しく取り付けられません。鍵は防犯性を担うものであるため、適切な取り付けがされていなければセキュリティの向上が期待できません。

 

シャッターの鍵はいつ頃交換すべき?

シャッターの鍵には定期的なメンテナンスが必要です。故障が発生した場合には早めに交換するのが良いでしょう。具体的な時期については以下のようなタイミングが考えられます。

 

  1. ①鍵の摩耗や劣化が進んでいる場合
  2. ②鍵が紛失した場合
  3. ③セキュリティの強化をしたい場合

 

シャッターの鍵は状況によって異なりますが、定期的な点検やメンテナンスを行って必要に応じて交換することが重要です。一つずつ解説します。

 

①鍵の摩耗や劣化が進んでいる場合

シャッターの鍵は頻繁に使用するため摩耗や劣化が進んでいる場合が多くあります。鍵の使用頻度や経年劣化の進み具合によって交換時期は異なりますが、1つの目安として『10年程度』と考えておくと良いでしょう。

 

②鍵が紛失した場合

鍵を紛失してしまったことに気が付いた際には早急に鍵交換を行う必要があります。解錠が必要な場合は無理に自分で壊すのではなく、鍵業者に依頼するのがおすすめです。鍵業者による「鍵開け」ならシャッターを傷つけることなく解錠することができます。

 

③セキュリティの強化をしたい場合

最近では不審者や不法侵入に対する防犯対策がますます重要視されるようになっています。防犯意識を高めたい場合には、セキュリティの強化を図るために高性能な鍵に交換することも検討してみると良いでしょう。

 

シャッターの鍵の種類と防犯性の違い

一般的に使用されているシャッターの鍵にはディスクシリンダーやピンシリンダー、ディンプルキーシリンダーなどがあります。それぞれの特徴や防犯性について解説します。

 

ディスクシリンダー

ディスクシリンダーは円盤状のディスクを回転させることで、鍵穴を開閉するシリンダーです。ディスクの数が多い場合は防犯性が高くなります。ピッキングに対しても比較的耐性があります。

 

シャッターの鍵としてディスクシリンダーを使うことのメリットとしては、安価でありながら一定の防犯性があることが挙げられます。ディスクの数が多いほど複雑な構造になるため、防犯性が高くなるという点もあります。

 

一方デメリットとしては、鍵の切り替えが難しいことがあります。鍵穴が開かなくなった場合、修理するためには鍵業者に依頼する必要があります。比較的古いタイプのシリンダーでは、ピッキングに対して脆弱であることがあるので注意が必要です。

 

ピンシリンダー

ピンシリンダーはシャッターの鍵の中でも一般的な種類のひとつです。ピンシリンダーは、シリンダーの中にピンと呼ばれる棒状のものが入っており、正しい鍵を使わないとピンが上下に動いてしまい、開閉ができないようになっています。

 

一般的なシャッターの鍵として広く使用されているため、様々な種類があります。一般的にはピンの数が多いほど防犯性が高くなります。ピンの材質やピンの長さなども防犯性に影響を与えます。

 

比較的取り付けや交換が容易であり、耐久性があるため一般家庭で使用するシャッターの鍵としては適しています。ただし防犯性を高めるためには、ピンの数が多いものを選ぶなどの適切な対策を行うことが必要です。

 

ディンプルキーシリンダー

ディンプルキーシリンダーは複数の窪み(ディンプル)がある特殊な形状のキーを使用するシリンダーです。ディンプルキーは窪みの位置と深さが複雑であるため、不正にコピーを作成することが困難であるというメリットがあります。

 

シャッターの鍵にディンプルキーシリンダーを使うことにより、より高い防犯性が得られます。ただしピンシリンダーと比較して取り付けが難しいため、専門的な知識が必要です。また比較的新しいタイプの鍵であるため、部品交換の際には取り寄せに時間がかかる可能性があります。

 

シャッターの不具合は鍵交換で直る?

鍵に関連する問題はシャッターの鍵を交換すれば解決できますが、シャッター全体の調子が良くなるとは限りません。なぜならシャッターは鍵以外にも様々なパーツで構成されており、それらのパーツにも問題がある場合があるためです。

 

例えばシャッター自体が歪んでいる場合、鍵交換だけでは解決できません。モーターに問題がある場合は鍵交換だけではシャッターを開閉することができません。

 

そのためシャッターの調子が悪い場合は鍵交換だけではなく、シャッター全体の点検や修理が必要です。適切な修理方法を選び、シャッター全体の状態を確認しましょう。

 

ここからは鍵以外で考えられるシャッター不具合の代表的な『原因』について解説していきます。

 

(原因1)錆びや異物が原因で動かない

シャッターが動かなくなる原因として、錆びや異物が詰まることがあります。シャッターを開け閉めする際に外部からの水分やほこり、土砂などが混入して時間が経ち、錆びや異物となって蓄積されることによって起こります。

この場合は鍵交換だけでは解決できず、シャッターのメンテナンスが必要になります。

 

メンテナンス方法としては、

  1. 1.まずシャッターを完全に開ける
  2. 2.錆びや異物を掃除
  3. 3.ガイドレールやスラットの動作がスムーズになるように潤滑油を塗布する

という手順で行ってみましょう。

 

シャッターが劣化している場合には部品の交換が必要となります。このようなメンテナンスはシャッターを長期間使用する上で必要な作業です。定期的に点検を行い、錆びや異物の発生を予防することで、シャッターの寿命を延ばすことができます。

 

(原因2)スラットやガイドレールが歪んでいる

シャッターが動かなくなる原因として、スラットやガイドレールが歪んでいることがあります。レールが歪んでいるとガイドレールに引っかかりが発生し、スラットがスムーズに移動できなくなるため正常に開閉できない不具合が生じます。

このような場合も鍵交換では不具合は解消されず、スラットやガイドレールを修理する必要があります。

 

スラットやガイドレールが歪んでいる原因としては、不適切な取り付けや使用中の事故などが考えられます。また自然災害や老朽化によっても、スラットやガイドレールが変形してしまうことがあります。

 

修理方法は、スラットやガイドレールを交換することが一般的です。修理にかかる費用は、状況によって異なりますが、鍵交換よりも高くなる場合があります。修理を行うことで、シャッターを新品同様に復元でき、長期的な安全性を確保することができます。

 

(原因3)ガイドレールの潤滑油切れ

シャッターが動かなくなる原因として、ガイドレールの潤滑油が切れていることがあります。シャッターのガイドレールに潤滑油を塗ることで、スムーズな開閉ができるようになります。

 

潤滑油が切れることで開閉が重くなったり、途中で止まってしまったりすることがあります。ガイドレールが固着してしまうとシャッターの動きが悪くなり、最悪の場合は破損してしまう可能性もあります。

潤滑油が切れた場合には、新しい潤滑油を塗布することで対処することができます。自分で行う場合には適切な潤滑油の種類や塗布量に注意が必要です。

 

シャッターの鍵交換の費用

シャッターの鍵交換の費用は、以下のような要素によって異なります。

 

  1. ①業者に頼む場合
  2. ②DIYで鍵交換を行う場合

 

詳しく解説します。

 

①業者に頼む場合

  • ・鍵の種類やメーカーによって異なる部品代
  • ・作業時間に応じた工賃
  • ・交通費や出張費などの追加費用

 

上記の項目によって費用は変動しますが、一般的に鍵業者が1つの鍵を交換するには数万円の費用がかかると考えて良いでしょう。さらに深夜や休日などの対応には追加料金が発生する場合がありますので、依頼する際には事前に確認しておくと安心です。

 

②DIYで鍵交換を行う場合

  • ・鍵の種類やメーカーによって異なる部品代
  • ・自分で行う場合に必要な工具代

 

自分で鍵交換を行う場合は部品代や工具代だけで済むため、業者に頼む場合よりも費用を抑えることができます。ただし失敗やトラブルが発生するリスクもあります。失敗してしまうと補修作業や部品の再購入など余計な費用がかかってしまうので注意が必要です。

 

DIYでの鍵交換には専門知識が必要であるため、作業に自信のない場合には鍵業者に依頼することが良いでしょう。

 

シャッターの鍵交換に失敗しないためには

シャッターの鍵交換を考えている方にとって「DIYでやるべきか鍵業者に依頼するべきか」という疑問があるかもしれません。結論としては「失敗しない方」を選ぶことが大切です。DIYで鍵交換ができる方は、DIYで安くシャッターの鍵交換をすることもできます。ただし時間がかかったり、鍵のサイズや品番を間違えたりすると失敗するリスクがあることも理解しておきましょう。

 

確実な作業を行うためには、DIYで行う前に鍵の交換方法や注意点をしっかりと調べておく必要があります。作業に自信がない方やシャッターの鍵の品番がわからない場合は、鍵業者に依頼することも検討してみましょう。鍵業者に依頼すると費用は多少高くなりますが、短い時間で正確にシャッターの鍵交換を行うことができます。そのため交換後も安心して使用することができます。

 

またシャッターの鍵の種類や費用について相談することもできます。鍵の種類によっては、防犯性が高くなるものもありますので、相談してから鍵の交換を行うとより良い選択ができるかもしれません。

 

スターキーロックでは無料見積を行っております。相談は無料ですのでお気軽にご連絡ください。

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