玄関は使用頻度が非常に高いため、古い玄関ドアの不具合は日常生活において相当なストレスになりますよね。古いドアの鍵を使い続けることは日常生活の不便さだけではなく「防犯上の不安」も懸念されるため、適切な時期に交換を行うことが望ましいと言えます。
この記事では、玄関ドアの鍵が古くなり防犯面が心配な方々に向けて、鍵の種類や交換することによるメリットについて詳しく解説します。鍵に関するあなたの不安を解消し、快適で安全な生活を送るためのヒントとなれば幸いです。
古い玄関ドアの鍵交換が防犯対策に有効な理由
古い玄関ドアの鍵交換は、防犯上の安心感を得るためにも重要なことです。まずは古い玄関ドアの鍵交換が必要な理由を解説していきます。
鍵交換をせずに古いままにしておくリスク
結論から言って、古い鍵のままにしておくのは大変リスクがあると言えるでしょう。なぜなら現代の複雑な構造の鍵とは異なり、簡単に作られている場合が多いため空き巣に狙われやすいからです。
さらに古い鍵はピッキングのリスクも高く、特にギザギザした形状の鍵やドアノブについた鍵は対策が必要です。経年劣化が進んでいる場合は壊れたり、悪意を持った第三者に壊されたりする可能性もあります。これらのリスクを避けるためにも鍵の交換が必要です。
新しい鍵を取り付けることで、より強固なセキュリティを実現できます。新しい鍵はピッキングされにくく耐久性が高いため、空き巣に狙われるリスクが低いです。安心して暮らすためには古い玄関ドアの鍵の交換を検討してみることをお勧めします。
古い玄関ドアの鍵を交換することで得られるメリット
古い玄関ドアの鍵を交換することには、以下のようなメリットがあります。
- ①安全性が向上する
最新の鍵に交換することで防犯性能を高めることができるため、安全性が向上します。具体的にはディンプルキーなどの凸凹のある鍵の方が「防犯性が高い」とされています。メーカーや鍵の種類によっては特殊鋼を使用したり、溶解されて開けられないような対策を施した鍵もあります。
- ②ピッキングされにくい
新しい鍵に交換することでピッキング被害に遭いにくくなります。現在では防犯性の高い鍵も多数販売されており、中にはピッキングを防ぐための機能を持つ鍵もあります。自宅のセキュリティ用途にあわせて適切に選びましょう。
- ③破壊されにくい
新しい鍵に交換することで空き巣の被害を未然に防ぐ効果も期待できます。昨今の高度な防犯技術を採用したシリンダーや錠前には特殊鋼が使用されており、溶かされて開けられたりする心配はありません。さらにバールやドリルなどで破壊して開錠する犯罪被害からも自宅を守ることができます。
以上のような理由から、古い玄関ドアの鍵を交換することは費用以上に多くのメリットがあると断言できるでしょう。
玄関ドアの鍵の種類
玄関ドアの鍵には形状や機能によって多様な種類が存在しています。玄関ドアの鍵は家の防犯にとって非常に重要な部分であるため、自分の家に最適な鍵を選ぶことが大切です。
シリンダー錠
シリンダー錠は鍵穴に鍵を差し込むことで、内部のシリンダーを回転させて鍵を開け閉めするタイプの錠前です。
引き戸や内戸、倉庫の鍵など様々な場所で利用されています。鍵を紛失した場合にはシリンダーを交換するだけで済むため、セキュリティ面でも非常に優れています。ただし、シリンダー錠にはピッキングやバンピングなどの開錠技術に対する脆弱性があるため、より高いセキュリティが求められる場合には、別の種類の錠前を検討することも必要です。
シリンダー錠には、
- ・ディスクシリンダー
- ・ロータリーディスクシリンダー
- ・単列ピンシリンダー
- ・マグネットシリンダー
- ・ピンシリンダー
- ・ディンプルシリンダー(ディンプルキー)
などの種類があります。
電子錠
玄関ドアに用いられる鍵の種類には従来のシリンダー錠に加えて「電子錠」があります。スマートキーとも呼ばれており、シリンダー錠よりも使い勝手が良いのが特徴です。
一般的な住宅用電子錠には、
- ・リモコンキー
- ・カードキー
- ・指紋認証
- ・暗証番号
などがあります。
最近ではリモコンキーやカードキーが一般的です。リモコンのボタン操作で鍵の開け閉めができます。カードキーはICカードを玄関ドアにかざすことで施錠・開錠ができます。どちらも取り付けが簡単で、利用者にとって使いやすいという点が人気の理由です。
錠前の種類
前章では、玄関ドアの鍵の種類にはシリンダー錠や電子錠などがあることを紹介しました。しかし実際の玄関ドアには、シリンダーだけでなく様々な種類の錠前(じょうまえ)が用いられています。鍵の交換を考える際には錠前の種類も確認する必要があります。
玄関ドアに使用されることの多い錠前の種類をまとめてみました。
玄関ドアの鍵交換の費用相場
玄関ドアの鍵交換をする際には一般的に「本体代」と「工賃」がかかります。それぞれの相場や目安についてご紹介します。
鍵の交換費用
鍵の種類によって交換費用の相場は変わりますが、一般的には以下のような相場感となります。
-
・両刻みキー:2~3万円
・ディンプルキー:3~5万円
・引戸錠:3~5万円
・装飾錠、アンティーク錠:5~7.5万円
・プッシュプル錠:4~6.5万円
・電子錠:5~15万円
・インテグラル錠:2~3.2万円
※製品によって価格が異なりますので上記はあくまで参考です。
鍵業者へ交換を依頼した場合の工賃の目安
鍵業者に玄関ドアの鍵の交換を依頼する際の一般的な工賃相場は約10,000円〜15,000円です。ただし防犯性が高く複雑な錠前や電子錠の取り付けなど、より高度な作業が必要な場合は、より高い工賃がかかることがあります。このためあくまで目安として考えてください。
業者や地域によっては出張費用などの別途費用が発生することもあります。作業を依頼する前には、必ず鍵業者に見積もりを依頼してみましょう。
シリンダー・錠前をDIYで交換する方法
シリンダー・錠前をDIYで交換する手順をご紹介します。ただし、取り外しや取り付けには専門的な知識と道具が必要なため、慣れていない場合は専門家に依頼することをお勧めします。
必要な材料と道具
- ・新しいシリンダー・錠前
- ・ドリル
- ・ドリルビット
- ・プライヤー
- ・フラットヘッドドライバー
- ・六角レンチ
- ・スクリュードライバー
- ・新しいネジ
【手順】
- 1.取り外す前に交換するシリンダー・錠前が正しいものか確認します。
- 2.玄関ドアの内側にあるネジを取り外します。
- 3.ドアノブを外すため、玄関ドアの外側にあるネジを取り外します。ドアノブを引っ張り、ボディから外します。
- 4.プライヤーを使用して既存のシリンダー・錠前を取り外します。キーを使用して鍵穴を回転させてシリンダー・錠前を取り外します。
- 5.新しいシリンダー・錠前を挿入します。キーを使用して鍵穴を回転させ、シリンダー・錠前を差し込みます。
- ※ シリンダーや錠前が正しく配置されていることを確認してください。
- 6.新しいシリンダー・錠前を固定するために、六角レンチを使用して取り付け用のネジを締めます。
- 7.ドアノブを再度取り付けます。ドアノブのボディを取り付けるためにスクリュードライバーを使用して、ドアノブのボディをネジで締めます。
- 8.最後に新しいネジで玄関ドアを固定します。
以上がシリンダー・錠前をDIYで交換する手順です。家のセキュリティに関わる大切な部分ですので、注意深く的確に作業を進めましょう。
【まとめ】古い玄関ドアの鍵は早めに交換しましょう
古い玄関ドアの鍵を交換することで家の安全性や防犯対策を強化することができます。交換のタイミングとしては鍵の紛失時や劣化、新しい住まいへの引越し時が良いでしょう。
鍵の交換にかかる費用は、鍵の種類やグレード、交換方法によって変動します。DIYで交換することもできますが、少しでも不安を感じる方は鍵業者に依頼するのがおすすめです。鍵交換を行うことで得られる安心感は大きく、家のセキュリティレベルを大きく向上させることができるため、鍵交換を検討している方は一度、スター☆キーロックのような鍵業者へ相談してみてください。