「玄関の鍵交換を考えているけど、費用がどのくらいかかるか気になる」という方も多いのではないでしょうか。しかしDIYで交換するのは不安だという方もいるでしょう。そこで今回は、鍵交換の費用相場や失敗しない業者の選び方、交換時のコツなどについて解説します。安心して玄関の鍵交換をおこないましょう。
玄関ドアの鍵を交換するメリット
玄関ドアの錠前を交換することには様々なメリットがあります。例えば、より高度なセキュリティを確保できることや古くなった錠前の故障を防ぐことが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①鍵を交換すると防犯性能が高まる
玄関ドアの鍵を交換するメリットとして「防犯性能の向上」があります。古くなった鍵はこじ開けられやすいため、交換することで不正侵入を防ぐことが可能です。
ただし鍵の種類によって防犯性能が異なるため、よりピッキングされにくい鍵に変更することが重要です。例えばシリンダー錠を選ぶ場合は、多少高価でもディンプルキーが最も安全性が高い選択肢と言えるでしょう。
②鍵を交換すると鍵の不具合を解消できる
鍵を交換することで鍵の不具合を解消することができます。一般的に鍵やシリンダーの耐用年数は10〜15年程度であり、経年劣化によって鍵の不具合が発生することがあります。
例えばシリンダーが劣化すると鍵を抜き挿しすることが困難になり、毎回の施錠・開錠がストレスになることがあります。また鍵自体が歪んでいる場合も同様に、施錠・開錠がしにくくなってしまいます。新しい鍵に交換することでこれらの不具合から解放され、快適に使用できるようになるでしょう。
③便利機能を追加できる鍵もある
最近の鍵には便利な機能を追加できるというメリットがあります。従来のシリンダー錠は鍵を取り出す手間がかかったり、荷物で両手が塞がっているときの利用に不便なことがありました。
スマートキーならワンタッチで玄関ドアを施錠・開錠できるため、手軽で大変便利です。特に子育て中の家庭や介護をしている方の家庭では「スマートキー」が非常に役立ちます。鍵交換の際にはそれらのキーに変更することも可能ですので、検討してみるのも良いでしょう。
玄関ドアの鍵の交換費用はいくら?費用相場について
鍵交換には作業料金と部品代がかかります。作業料金は対処するトラブルの内容によって異なります。ここからは主な鍵トラブルの内容別にかかる鍵交換の費用相場について解説します。
鍵をなくしたときの交換費用
玄関のカギをなくしてしまった時には、シリンダー交換のみで対応が可能です。
- ・刻みキー:2~3万円
- ・ディンプルキー:3~5万円
※鍵の種類によって金額が異なります。
鍵の紛失などで開けられない場合は『鍵開け作業』も必要になるため、追加で費用がかかります。詳しい金額が気になる方は、鍵業者に相談してみてください。
鍵が回らない・抜けないときの交換費用
玄関の鍵が回らなかったり抜けなかったりする場合には、シリンダー交換だけでなく錠前全体の交換対応が必要になります。錠前とは「シリンダー」「錠ケース」「ドアノブ」などの鍵全体のことを指します。
- ・開き戸:3~6万円
- ・引き戸:3~5万円
鍵交換を行わなくても、シリンダー洗浄による修理対応で症状が改善する場合があります。しかし修理は交換と違って新品の状態に戻すわけではないので、長い目でみるならば「鍵交換」をした方がコスパが良いと言えるかもしれません。
鍵の防犯性能を上げたいときの交換費用
玄関の鍵の防犯性能を高めたい場合には、防犯性能の高いシリンダーに交換することが有効です。一般的なギザギザした鍵に比べて側面に穴の開いたディンプルキーは防犯性が高く、ピッキングに強いとされています。
- ・ディンプルキー:3~5万円
- ・高グレードのディンプルキー:4~6万円
ディンプルキーといっても製品によってグレードが異なります。より防犯性を上げたい方は鍵の専門家へ相談してみてはいかがでしょうか。
賃貸物件の鍵の交換費用
一般的に賃貸物件の鍵交換は管理会社が行います。なぜなら「鍵」も建物と同じで大家さんの持ち物としてみなされるからです。賃貸に入居する際に請求される鍵交換の相場は1~2万円程でしょう。
一般的には賃貸の鍵交換は入居者が変わる度に毎回行われますが、中には使いまわしをおこなっている大家さんもいるようなので、入居前にはしっかり確認することが必要です。
DIYで費用を抑えて家の鍵を交換する方法
鍵交換を鍵業者に依頼すると費用がかかるため、DIYで鍵を交換したいと考えている方も多いかもしれません。しかしDIYで鍵交換を行う場合、何から始めればいいのか分からない方もいると思います。
ここからは簡単な手順をご紹介します。ただし作業中にトラブルが起きた場合は、鍵交換費用よりも大きな費用がかかる可能性があるため、十分に注意して作業してください。
準備したい必要道具
DIYで錠前交換を行う前に、必要な道具を用意する必要があります。これらの道具はインターネットやホームセンターで購入することができます。インターネットでの購入は価格が安いものを選ぶことができますが、実際に目で確認できないというデメリットがあります。
一方、ホームセンターでは店員さんからアドバイスを受けることができるというメリットがありますが、品揃えが少ないことや取り寄せに時間がかかることがデメリットとなります。
まずは取り付けるドアのサイズを測っておくことが必要です。
サイズを測る場所は、
- ・ドアの分厚さ、
- ・フロントプレートの長さ、
- ・そしてドアの側面からドアノブの中心までの距離であるバックセット
です。
これらを正確に測定してから、適切なサイズの錠前を購入することが大切です。サイズを測らずに間違ったサイズの錠前を購入してしまうと、取り付けることができずに無駄になってしまうため十分注意しましょう。
鍵の交換手順
鍵の種類によって方法が異なる場合がありますが、一般的なシリンダー交換の手順は以下のとおりです。
- 1.ドアの側面にあるネジをプラスドライバーを使って外します。
- 2.金属のプレートを外します。
- 3.マイナスドライバーを使ってシリンダーを固定しているピンを外します。
- 4.古いシリンダーを取り外します。
- 5.新しいシリンダーを取り付けます。
- 6.シリンダーを押さえながらピンを差し込みます。
- 7.金属のプレートを取り付けてネジを締めます。
- 8.ドアを開けた状態で、新しい鍵を挿して施錠や解錠ができるか確認します。
ただし自分で鍵交換を行う場合、手順が間違っていたり部品が不適切だったりすると、防犯性が低下することがあります。慣れていない方は鍵業者に依頼しましょう。
鍵交換をDIYすると安いがリスクもある
自分で鍵を交換することで費用を安く抑えることができますが、失敗してしまうリスクもあります。想定される実際のリスクは以下の通りです。
- ・防犯性の低下
- ・部品の不適合
- ・部品の破損
鍵の部品選びや取り付け方を誤ると、鍵の防犯性が低下してしまったり正常に鍵を開閉できなくなってしまったりする可能性があります。さらに部品が破損することも考えられますので、これらのリスクを避けるためにも「鍵交換」は鍵業者に依頼するのが得策だといえます。
鍵交換の業者を選ぶポイント
鍵交換を依頼する業者を選ぶ際には、以下の2つのポイントを確認することが重要です。
- ・見積もり内容をしっかり確認すること
- ・キャンセル料やアフターサービスの有無も確認すること
それぞれ詳しく見ていきましょう。
見積もり内容をしっかり確認する
良い鍵業者を選ぶためには、見積もり内容の確認が非常に重要です。信頼できる業者かどうかを見分けるためには、まず見積もりを取って内容をしっかり確認しましょう。通常、見積書には「鍵の取り外し」「新しい鍵の部材費」「鍵の取り付け」といった作業内容ごとにそれぞれの単価が書かれています。
もし「鍵交換(一式)」といった記載しかなく、合計金額しか書かれていない場合は注意が必要です。現場到着時に「予想以上に追加作業が必要になった」といった理由で高額請求されることもあるからです。
基本的には「現在使っている鍵の種類」「新しく設置したい鍵の種類」「鍵開けが必要かどうか」といった情報があれば、比較的正確に見積もりを出すことができます。
キャンセル料やアフターサービスの有無を確認する
鍵業者を選ぶ際には「キャンセル料やアフターサービスの有無」も重要なポイントです。依頼相談をする際に「キャンセル料が発生するかどうか」「アフターサービスの内容」などを確認しましょう。
作業前に出張費が請求されることもあります。そのため依頼をキャンセルした際に発生するキャンセル料金がどのようになっているかも、しっかり確認しておくことが必要です。
また、作業完了後に何らかの不具合が発生した場合に、アフターサービスが充実している業者であれば、無償で修理してもらうことができます。以上の点に注意して、複数の業者の見積もりを比較し、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。
DIYでも可能だが確実に交換できる鍵業者に依頼すれば安心
DIYで鍵の交換を行うことで作業代を多少は節約することができます。しかし、玄関の鍵は防犯性が非常に重要なため、部品選びや取り付け方を誤ると防犯性が低下する可能性があります。また、サイズ違いや鍵を壊してしまうなどのリスクもあるため、余計な費用がかかることもあります。
DIYで不安がある場合は信頼できる鍵業者に依頼することをお勧めします。鍵業者は適切な部品を選んで早く確実に作業を行うことができるので、確実に高い防犯性を確保することが可能です。まずは気軽に、お問い合わせから始めてみませんか。