旅行中にスーツケースの鍵を無くしてしまい、焦った経験はありませんか?パニックに陥ると冷静になれず、正しい判断をすることができなくなります。

 

この記事ではスーツケースの鍵を無くした場合の具体的な対処法について解説します。冷静な対応と的確な行動で、旅先での不安を一掃しましょう。

 

スーツケースの鍵を無くした時に確認して欲しい場所3選

鍵をなくした時、まずは冷静に対処することが重要です。焦らずに無くす前の行動を思い出し、鍵があるかもしれない場所を確認しましょう。意外なところから見つかるかもしれません。

 

鍵をなくす場所には一定のパターンがあります。その場所を順に探していくことで鍵が見つかるかもしれません。希望を持ち、鍵がどこかにあることを信じて探しましょう。

 

①自宅や宿泊施設、移動に使った車の中

まずは自宅や宿泊施設、移動に使用した車の中を探しましょう。着衣やバッグの中を調べても見つからない場合は建物内に鍵が落ちていることが多いです。

 

宿泊先の部屋を徹底的に探してみましょう。引き出しや金庫、洗面所やトイレといった場所をすべて調べます。見つからない場合は宿泊先のフロントデスクに問い合わせて、鍵が届けられていないか確認してみることもおすすめです。

 

宿泊施設内で見つからない場合には、移動で使用した車の中を探してみましょう。助手席や運転席の下、ダッシュボードや足元など、鍵が落ちている可能性のある場所を注意深く確認していきます。

 

②洋服のポケットやバッグの中

洋服のポケットやバッグの中は、鍵が最も見つかりやすい場所です。特に前日に着ていたコートのポケットに鍵が紛れ込んでいる可能性があります。ズボンやスカートのポケットも念入りに確認してみましょう。

 

さらに、バッグの中に鍵が入っている可能性も考えられます。ノートや書類がある場合には、鍵がその中に紛れ込んでいないか注意深くチェックしてください。内ポケットや隙間にも目を光らせましょう。一つ一つ確認していくことが大切です。

 

③交番や利用した施設に問い合わせてみる

身の回りを探しても見つからない場合には、交番へ行くことをおすすめします。もしかしたら拾った方が交番に届けてくれている可能性があるからです。届けられた「拾得物」を確認してみましょう。

 

警視庁のホームページによるとこれまでに過去、約280万件もの拾得物が警察に届けられています。「遺失届」を出していれば鍵が見つかった場合に連絡をしてもらえることもあるので、手続きをしておくと安心です。

 

また、利用した公共交通機関や立ち寄った施設にも連絡してみましょう。落とし物として届けられている可能性も考えられるので、直接問い合わせてみてください。

 

旅先でスーツケースの鍵を無くした時に頼れる場所

旅先でスーツケースの鍵を無くすと、冷静さを保つのが難しくなりますよね。鍵をなくしてしまった場合、どこに相談すればいいのでしょうか。

 

ここからは、旅先で鍵を無くしてしまった際に頼れる場所について解説します。

 

①空港のリペアショップ

空港内にリペアショップがある場合には、そちらで相談することが可能です。リペアショップを利用する際には自分でショップを訪れなければならないので、事前に連絡をして営業時間を確認することがおすすめです。

 

リペアショップでは、鍵の合鍵作成や鍵交換などのサービスを提供しています。鍵の開錠のみならば、費用は約3,000円から6,000円程度です。ただし合鍵作成や鍵交換を依頼する場合は、時間と費用がさらにかかることを考慮して、フライトの時間に余裕を持って対応することが重要です。

 

成田空港・羽田空港のリペアショップの情報をまとめてみましたので、参考にしてみてください。

 

滞在先のホテルに相談してみる

旅先では、滞在先のホテルのフロントに相談することも有効な方法です。

 

鍵の交換や鍵開けなどは一般の方にとって相場が分かりにくいため、悪徳業者に高額な料金を請求されるケースがあります。まずはホテルのフロントに相談して、信頼できる鍵業者を紹介してもらうことが安心です。

 

フロントスタッフは経験豊富で、適切な対応をしてくれるでしょう。

 

鍵業者へ依頼

鍵業者へ依頼するのもオススメです。鍵業者は対応エリア内であれば、どこへでも迅速に駆けつけて対応してくれます。対応エリア内であれば10分ほどで到着し、1時間以内に対処してくれることが一般的です。鍵開けのみの場合は約10分から30分程度で作業が完了します。

 

かかる費用の相場は、作業費に出張費を加えて約8,000円から15,000円程度です。鍵業者に依頼する際には、電話で以下の情報を伝えておくとスムーズに対応してもらえます。

 

  • ・スーツケースのメーカー
  • ・形状
  • ・依頼したい内容

 

また、必ず見積もり金額と追加料金の有無を確認するようにしてください。これにより予想外の費用が発生することを避けることができます。

 

【鍵タイプ別】自力で開ける方法

ここからは鍵を無くしてスーツケースが開かない時の対処法について解説します。

 

※ただし、無理に解錠しようとすると鍵が壊れてしまう可能性もあるため、少しでも不安を感じる場合には鍵業者に相談してみてください。

 

シリンダータイプ

シリンダータイプの鍵の場合、ヘアピンや安全ピンを使った「ピッキング」の手法を活用して解錠することが可能です。

 

  1. 1.ヘアピンや安全ピンを2本用意します
  2. 2.先端を折り曲げたピンを鍵穴にさします
  3. 3.突起を押さえながらシリンダーが回る位置を探します
  4. 4.もう片方のピンを鍵穴に差し込んでおき正しい位置を見つけます
  5. 5.上手くいけばシリンダーが回転して鍵が解錠されます

 

ただし、ピッキングは感覚に頼った作業であり、初心者にとって簡単な作業ではありません。鍵穴の内部に傷がつく可能性もありますし、最悪の場合は鍵を壊してしまうこともあるので注意が必要です。

 

ファスナータイプ

ファスナータイプのスーツケースを開ける方法は比較的簡単です。

 

  1. 1.先の尖ったボールペンなどを1本用意します
  2. 2.先端をファスナーの噛み合わせ部分に差します
  3. 3.上下左右に動かしながら、噛み合わせを外します
  4. 4.噛み合わせが外れたらファスナーに沿ってスライドさせます

 

ただし、無理にファスナーをこじ開ける作業を繰り返すと、スーツケースのファスナーが損傷して使い物にならなくなる可能性もあります。そのため、力を加えすぎないよう注意しましょう。

 

ダイヤルロックが付いたタイプ

ダイヤルロックの暗証番号を忘れてしまった場合でも、時間をかけて試行錯誤しながら開けることができます。

 

  1. 1.ダイヤルの数字を「000」から「999」まで順に試します
  2. 2.ダイヤルをひとつずつ回しながら、全通りの番号を順に試していきます

 

運が良ければ、数分で正しい番号を見つけることができるかもしれません。一般的にスーツケースのダイヤルロックは3桁の番号が使われていることが多いため、15分程度あれば「000」から「999」の1,000通りの番号を試すことができます。

 

この方法は時間と手間はかかりますが、鍵を傷つけたり壊したりすることなく開けることができます。ただし忍耐が必要な作業ですので、じっくりと取り組んでください。

 

TSAロックが付いたタイプ

TSAロックとはアメリカの公的機関であるアメリカ運輸保安局が認可した特殊な鍵のことです。アメリカの空港では、手荷物検査のためにスーツケースを施錠せずに預ける必要があります。この際に検査員が必要に応じてスーツケースを開けることができるよう、アメリカへ旅行へ行く際にはTSAロックがついたスーツケースが推奨されているのです。

 

TSAロックの鍵は特殊なものであり、一般のスーツケースの鍵では開けることができません。稀に他のスーツケースのTSAロックの鍵でも開くことがある場合があるので、試してみるのも一つの方法だと言えます。試す際には鍵を壊さないように慎重に行ってください。

 

【まとめ】

旅先でスーツケースの鍵を紛失した場合には、焦らず落ち着いて行動しましょう。自分で開ける方法もありますが、初めから専門家に依頼する方が結果的に早く確実な方法だと言えます。

 

自力で開けようとすると鍵穴やスーツケースが壊れてしまう可能性があるため、あまりオススメはできません。鍵業者に依頼する際は、対応エリアやサービス内容などを考慮して自分に合った信頼できる鍵業者を選ぶことが重要です。

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