ディンプルキーは複雑なピン配置を持つ「特殊な形状」をしており、交換作業は通常の鍵と比較して技術的なスキルが必要です。防犯性能が高い分、費用も一般的な鍵と比べると少し高くなる傾向があります。
この記事では、ディンプルキーの交換費用の一般的な相場や種類について紹介します。ぜひご覧ください。
ディンプルキーの鍵交換にかかる費用
ディンプルキーの鍵交換を業者に依頼した場合、鍵交換費用はおおよそ1〜4万円程度です。この費用には部品代や作業代、出張料が含まれます。
ただし、深夜や早朝の場合には追加料金が発生する場合もありますので、見積りの際にしっかり確認しましょう。鍵業者に頼むと、所要時間は数十分から数時間で済みます。
一方、自分で鍵交換を行う場合、部品代だけで済むので費用は4,000〜9,000円程度で済みますが、確実に交換できる保証はありません。また、初めての作業の場合には、鍵交換に数日かかることもありますので、余裕を持って対応することが良いでしょう。
確実に鍵交換を行いたい場合は鍵業者に依頼することが望ましいといえます。
ディンプルキーの種類(一例)
一口に「ディンプルキー」と言っても鍵の種類は数多く存在します。鍵を選ぶときには、防犯性の高い鍵を選ぶことが重要です。
ここからは防犯性の高いディンプルキーをメーカー別に紹介します。
トステム(リクシル)
「トステム」は日本の大手サッシメーカーです。2011年4月の経営統合により、現在は「リクシル」として知られています。トステムの鍵穴にはトステムのロゴが刻まれており、主に戸建て住宅に多く使用されています。
トステムの鍵の特徴は「ピッキングに対する耐性」に長けている点です。特に、WXシリンダーなどが有名で、防犯に強い構造になっています。トステムの鍵は信頼性が高く、安心して使用できる鍵だと言えるでしょう。
アルファ(ALPHA)
「アルファ」は日本で唯一の総合ロックメーカーです。さまざまある鍵の中でも特に「アルファFBロック」は知っている方も多いのではないでしょうか。
アルファFBロックは、約1,300億通りの鍵パターンが存在する鍵です。この鍵には直径1mmほどのフローティングボールが内蔵されているため、解錠が難しく防犯性が高いといった特徴があります。
アルファFBロックは「CP-C認定マーク」を取得しており、アルファの鍵を購入すると「セキュリティーカード」を渡され、合鍵を作成する際にはカードの提示が必要です。
この仕組みによって第三者が簡単に合鍵を作成できないため、防犯上の不安を払拭することができるでしょう。
ミワ(MIWA)
「MIWA」は日本最大手の鍵メーカーであり、ロゴを見かけたことがある人も多いでしょう。MIWAのディンプルキーは、高い防犯性と優れた使い心地が評判です。
特におすすめしたいのは「MIWA PRシリンダー」です。このディンプルキーの鍵穴は非常に複雑な構造をしているため、ピッキングによる犯罪を防いでくれます。
高硬度の素材で作られているため、破壊や穴あけなどの物理的な攻撃にも耐性があり、防犯性にとても優れています。MIWAのディンプルキーは安心して使用できる信頼性の高い鍵の一つです。
ディンプルキーに交換するメリット
ディンプルキーの防犯性が高いことは一般的にも知られていますが、具体的に交換するとどんな利点があるのか、あまり理解されていない方もいるかもしれません。
ここからはディンプルキーに交換するメリットについて紹介します。
バンピングや破壊行為に耐えられる
ディンプルキーに交換することで、バンピング(Bumping)と呼ばれる不正開錠や、鍵の破壊行為を防ぐことが可能です。ディンプルキーはひとつの鍵で多くのセキュリティリスクに対処できるため、コスパの高い鍵と言えます。
鍵を選ぶ際には「侵入者が開錠を諦めるまでの耐久性が5分以上あること」が認められた証である「CPマーク」のついたディンプルキーを選びましょう。それにより、更なる防犯性を確保できます。
ピッキングに強い
「ピッキング」とは、施錠された建物に不正に侵入するために外部から特殊な工具を使用して鍵穴を操作して解錠する犯罪です。
ピンの位置を揃えるための組み合わせ数が多いほど、ピッキングに時間がかかります。仮にピッキングが成功したとしても、10分以内に鍵を開けることは困難でしょう。
警察庁の統計によれば、侵入に5分かかると約7割の空き巣は逃げ出し、10分以上かかるとほとんどの空き巣は諦めて逃走します。そのため、ディンプルキーに交換することでピッキングによる不法侵入のリスクを大幅に低減することが可能です。
ディンプルキーはピッキングに対して強力な防御力を持っていると言えます。
ディンプルキーに交換するデメリット
ディンプルキーの交換にはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。メリットだけでなく、デメリットも考慮に入れて交換を検討しましょう。
他の鍵に比べて高価
ディンプルキーは一般的な鍵と比較して、複雑な構造を持っています。そのため、ディンプルキーの単価は一般的な鍵よりも約1,000円ほど高いのが相場です。取り付けにも時間がかかるため、業者に依頼した際の交換費用も一般的な鍵に比べて高くなる傾向があります。
合鍵がすぐ作れない
ディンプルキーは一般的な鍵と比較して複雑な形状をしているため、合鍵の作成が難しく、依頼できる鍵屋さんが限られます。
通常一般的な鍵であればホームセンターや鍵業者で合鍵を作成することができますが、ディンプルキーの場合は大手の鍵業者かメーカーから直接取り寄せる必要があります。
メーカーからの取り寄せの場合、数週間ほど時間がかかることも多く、待ち時間が長くなる可能性があります。
ディンプルキーへの交換方法
今現在、簡単にピッキングされる可能性のある鍵を使用している場合には、早急に防犯性の高い鍵に交換することをおすすめします。交換する方法は2つあり、自分で行う方法と業者に依頼する方法です。
ここからはディンプルキーに交換する方法について紹介します。
自分で交換する
DIYが得意な方は自分で鍵を交換することも可能です。現在使用している鍵の番号やメーカー、型番を調べて、それに合う鍵をホームセンターで探します。適切な鍵を選ぶためには、正確な寸法と仕様の把握が大事です。
もしも購入した鍵がドアに合わなかったとしても、返品することはできません。追加で鍵を購入しなければならなくなり、費用が余計にかかってしまう可能性があるため注意しましょう。
また、取り付け方を間違えるとドアの開閉ができなくなったり、鍵が正しく作動しなかったりする可能性があります。
自分で作業を行うことで鍵の交換費用を節約できますが、失敗した場合のリスクが高いため、あまり安易に考えない方が賢明です。
鍵業者に依頼する
少しでも作業に不安を感じる方は、鍵業者に依頼すると良いでしょう。交換をプロに依頼することで確実に作業を行うことが可能です。プロが作業を行うので、交換後の防犯性を心配する必要はありません。
さらに、業者によってはアフターフォローも行ってくれるケースもあります。交換後に問題が生じた場合に対応してくれるだけでなく、長期的な使用方法についてアドバイスをしてもらえるので安心です。
ディンプルキーの交換にかかる費用や種類【まとめ】
ディンプルキーはピッキングされにくい鍵として知られています。所有者以外が複製することが難しく、高性能で物理的な破壊にも耐性のある「防犯性が高い鍵」です。費用は一般の鍵と比べて少し高価になりますが、防犯セキュリティーの観点から考えても「ディンプルキー」への交換は、かなりコスパの高い選択肢だと言えるでしょう。
ディンプルキーの交換には、自力で行う方法と業者に依頼する方法の二つがあります。自力での交換は費用は節約できますが、ドアの開閉に問題が生じるなどの可能性もあるため、安易に考えてはいけません。
ディンプルキーの交換を鍵の専門家に任せることで、確実に鍵の交換を行うことができ、家のセキュリティを確実に向上させることができます。
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