自転車の鍵を紛失してしまい、移動させるのが困難な場合、鍵を壊すという方法が考えられます。

 

ただし、実際に自転車の鍵を壊す際には適切な方法を知ることが必要です。

無理に壊そうとすると怪我をする可能性もあるので注意しなければいけません。

 

この記事では、鍵を破壊せざるを得ない状況の方のために自分で鍵を壊す方法とその際の注意点について解説します。

日常的に自転車を使用する方々も予期せぬ事態に備えて、鍵を破壊する手順を知識として持っておくと良いでしょう。

 

自転車の鍵の種類を調べる

一般的に自転車に使用される鍵は大きく3つのタイプに分類されます。

使用している自転車にどの種類の鍵が使用されているかを確認しましょう。

 

馬蹄錠

一般的な自転車の後輪は、あらかじめ取り付けられているリング状の形の鍵です。

その形状が馬の蹄に似ているため「馬蹄錠」と呼ばれています。

馬蹄錠は、鍵を挿し込んで解錠するタイプや暗証番号を用いて解錠するタイプなどが存在します。

 

シリンダーロック

馬蹄錠に似ていますが鍵の形状は異なり、馬蹄錠に比べて高い防犯性を持っています。

ディスクキーからディンプルキーまで、鍵の種類も多岐にわたります。

 

ワイヤーロック

ワイヤーを使用してタイヤをロックするタイプの鍵です。

長さや太さ、鍵の種類など多様な種類があり、好みに合わせて選んで取り付けることが可能です。

 

自転車の鍵を壊す、緊急解錠する方法

自転車の鍵を壊す工具が手元にある場合には、自分で鍵を壊したり、自分で緊急解錠したりすることも可能です。「これなら私にもできるかもしれない!」と感じた方法を試してみることも一つの手段です。

 

ここからは、一般的な自転車の鍵の壊し方や緊急時の開け方を紹介します。

 

【自転車の鍵の壊し方①】ワイヤーカッターを使った壊し方

ワイヤータイプの鍵を開ける方法として、ワイヤーカッターを使用する方法があります。

この方法は、ワイヤー部分を外側から徐々に切り取ることで切断します。

 

ワイヤーカッターが手元にない場合でも、ニッパーや他の適切な刃物を使用してワイヤーを切断することが可能です。

 

【自転車の鍵の壊し方②】鈍器を使った壊し方

金槌や周囲に落ちている石などの鈍器を使って錠を開ける方法があります。

この手法では、錠のシリンダー部分に、反復してたたきつけることによって破壊します。

 

一定の時間をかけてこれを続けると、最終的には錠を破損させることが可能です。

ただし、この方法は周囲の人々に誤解を招き、通報される可能性があるため、実行する際には自宅などのプライベートな場所で行うのが良いでしょう。

 

【自転車の鍵の壊し方③】ドライバーを使った壊し方

リングロックタイプの鍵は、ドライバーを使って開けることができる場合があります。

 

手順は以下の通りです。

1.鍵穴と同じくらいの太さのドライバーを用意する

2.ドライバーを鍵穴に挿入し、外側または内側に向かって力を入れる

3.鍵穴から「カチャ」という音が聞こえたら成功

 

ただし、この方法は他のピッキング技術と比べて力を使う方法なので、ドライバーは折れても問題ないものを使用し、鍵が壊れる可能性があることを承知の上で作業してください。

 

【自転車の鍵の壊し方④】チェーンカッターを使った壊し方

チェーンロックの鍵を開ける方法として、チェーンカッターを使用する方法があります。チェーンカッターは、ワイヤーカッターと同様に一般的なホームセンターや店舗で簡単に購入できます。

 

チェーンカッターを使用する際の手順は以下の通りです。

1.チェーンカッターを用意する

2.チェーンロックの鎖部分をチェーンカッターの刃の位置に合わせる

3.チェーンカッターのハンドルを握り、適切な圧力をかけて切断する

 

作業をする際には周囲の安全を確保し、怪我の防止のため必要な保護具を着用してください。

 

【自転車の鍵の壊し方⑤】安全ピンやヘアピンを使った壊し方

ギザギザのシリンダータイプの錠に対する開錠方法として、安全ピンやヘアピンなどの針金を2本使用して開ける方法があります。

 

手順は以下の通りです。

1.ピンの一方の先端を約1.5cmほど曲げて準備する

2.もう一本のピンを少し曲げて、既に挿入したピンの上から鍵穴に差し込む

3.ヘアピンを少しずつ回しながら上下に動かすことで鍵が開くことがある

 

この方法は他のピッキング技術と異なり、特別なコツや技術が必要ですので、一般の方は難しいと感じる方も多いかもしれません。

不安がある場合には、鍵業者に相談してみましょう。

 

警察に持っていくと鍵を壊してくれる場合がある

身近な交番や警察署に自転車を持ち込むと、鍵を破壊してもらえることがあります。

しかし、警察が行えるのはあくまで「鍵を壊すこと」だけなので、鍵開けには対応していない点に注意が必要です。

 

警察に自転車を持ち込む際には、必ず「本人確認」ができるものを用意する必要があります。免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの顔写真付きの物を持参すると良いでしょう。

 

破壊してもらった後は、できるだけ早めに鍵を取り付けるのをお勧めします。

現在、全国各地で自転車の盗難が相次いで報告されているうち、約70%の自転車が施錠されていない状態で被害に遭っているのです。

 

したがって、壊れたままの鍵を使っている自転車は盗難のリスクが非常に高いので、できるだけ早く新しい鍵を取り付けるか鍵を交換するようにしましょう。

 

再び鍵をなくさないための対策

自転車の鍵は非常に小さくて紛失しやすいので、いつの間にかなくしてしまったという経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか?

 

鍵を紛失するリスクを減らすためには、キーホルダーを取り付けてみるのがおすすめです。キーホルダーを使うことで、鍵の存在を目立たせることができます。

 

特に、鈴がついているタイプや、暗い場所でも光るタイプのキーホルダーは非常に便利です。

さらに、おしゃれなデザインのキーホルダーを使うことで、地味な鍵が一気におしゃれに変身し、他人の鍵と簡単に区別できるといったメリットもあります。

 

キーホルダーを選ぶ際の注意点として、「鍵穴に差し込むタイプの鍵」につけるキーホルダーであれば、キーホルダー自体が車輪に巻き込まれないよう小さなものを選ぶとよいでしょう。

 

【まとめ】

できる限り鍵を損傷させずにトラブルを解決できれば良いのですが、状況によっては壊す以外、方法がない場合もあります。

そんな時は今回紹介した方法を試してみてください。

 

ただし、公共の場で鍵を破損させる行為は、目撃者が誤って通報してしまう可能性も考えられます。

そのため、日常的に防犯登録などの対策を講じて、自分が所有者であることを証明できるよう対策をしておくことが肝心です。

 

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