ディンプルキーを紛失したことに気が付いた時、「どうすればいいのだろう?」と焦ってしまいますよね。

 

鍵の紛失は、ある日突然やってくる災難です。対処法が分からずにパニックになることもあるでしょう。

 

この記事では、ディンプルキーをなくした際の対処法や、鍵の開錠や交換についての方法を鍵の専門家が詳しく解説します。

 

「ディンプルキー」ってどんな鍵?

ディンプルキーとは鍵の表面や側面に「小さなくぼみ」がある鍵です。他の鍵とは異なり、鍵穴にも「くぼみ」や「凹凸」が多く配置されています。

 

それによってピッキング攻撃が難しくなり、解錠が困難になるため、防犯性の高い鍵であると言われています。

 

ディンプルキーのメリット

ディンプルキーのメリットについて解説します。

 

メリット1.ピッキングに強く防犯性が高い

先述でも触れましたが、ディンプルキーの最大のメリットは「高い防犯性」にあります。通常の鍵と比較して、ディンプルキーは複雑な構造を採用しているため、ピッキングなどの不正開錠が困難になります。

 

メリット2.耐久性がある

ディンプルキーの魅力の一つとして、耐久性がある点も挙げられます。従来のギザギザ型の「ディスクシリンダー」と比較して、ディンプルキーは摩耗に強く、開閉に支障が生じにくく、折れることもありません。

 

ディンプルキーのデメリット

防犯性の高いディンプルキーですが、いくつかのデメリットもあります。

一つずつ解説します。

 

他の鍵よりも交換費用が高くなる

ディンプルキーは通常の鍵と比較して、交換費用が高額になります。通常の鍵交換が1万円で済むのに対し、ディンプルキーの場合は平均で4〜5万円かかることが一般的です。

 

合鍵を作るのに時間とお金がかかる

通常の鍵と比べ、ディンプルキーの合鍵は手に入れるのが簡単ではありません

 

通常の鍵であれば約500円ほどで合鍵を作ることができますが、ディンプルキーの場合は約3,000円程度の費用がかかります。また、手配には大体1か月ほどの時間がかかります。

 

鍵屋によっては合鍵が作れない場合がある

ディンプルキーは町の小さな鍵屋さんでは合鍵の複製が難しい場合があります。これは、専用の機器を持っていなかったり、必要な技術力が不足しているためです。

 

合鍵を必要とする際には、事前にその鍵屋がディンプルキーに対応しているかを電話で確認すると良いでしょう。特殊な要件に対応しているかどうかを確認することで、スムーズに合鍵作成を行うことができます。

 

ディンプルキーを紛失したら?

普段使っている鍵が見つからないと「どうしよう」という焦りが襲ってきますよね。しかし、そんな時こそ冷静になり、慎重に対処することが肝心です。

 

ディンプルキーを紛失した場合に、どのように対処すれば良いのかを解説します。

 

警察に連絡

ディンプルキーをなくした場合は、まず「警察に遺失届を提出する」のが良いでしょう。もし誰かが紛失した鍵を見つけて警察に届けてくれた場合、警察から連絡をもらうことができる場合があるからです。

 

また、バックや衣類のポケットの中を、もう一度よく探してみてください。この時、初めから「ない」と思いこまずに、しっかり探すのがポイントです。

 

何度探しても見つからない場合には、外出中に鍵を落としてしまった可能性も考えられます。訪れた場所を思い出して、一つずつ確かめてみてください。

 

賃貸の場合は管理会社への連絡

賃貸の場合は「管理会社への連絡」を行い、鍵の紛失を素直に報告しましょう。

 

マンションやアパートなどは、通常管理会社や大家などの所有物です。所有者に対して鍵の紛失を伝えずに黙っていると、「契約違反」になる可能性があります。

 

特にオートロックを備えた集合住宅では、エントランスで共通の鍵を使用することが一般的です。この場合、紛失した鍵が悪用される危険性があるため、管理会社に正確に報告することが不可欠です。

 

鍵の業者に開錠を依頼

知識のない素人がディンプルキーを自力で開けられる可能性は極めて低いです。確かな技術を持つ専門業者に開錠を依頼するのが良いでしょう。開錠業者の手配は賃貸であれば「管理会社が手配するケース」と「自分で手配するケース」の2つのパターンがあります。

 

管理会社が手配する場合は、対応を任せておけば問題ありません。一方、自分で手配する場合は、「管理会社から紹介された業者に連絡する」か、「自分で業者を探す」の2つの方法が考えられます。

 

鍵トラブルを解決するのに費用はいくらかかる?

鍵業者に依頼する際の費用の内訳は、技術料と部品代です。

ただし、業者によっては出張費や見積り費、夜間早朝の特別料金が加算されることがあります。

 

技術料が費用の大半を占め、これは業者ごとに異なる設定料金があります。ただし高額であるからといって技術力が優れているわけではないので、相場を正しく知ることで無駄な費用を避けることができます。

 

一般的な鍵の解錠、交換、作成にかかる料金相場は以下の通りです。

これらはあくまで一例であり、具体的な状況によって変動します。

 

鍵の解錠:約10,000円〜

鍵の交換:約20,000円〜

合鍵作成:約3,000円〜

 

電話だけでは正確な費用が分からないため、最大でいくらかかるかを事前に確認することが重要です。また、悪質業者に引っかからないためには、複数社から見積もりをとり、相場とかけ離れた業者は避けるようにしましょう。

 

鍵開けを業者に依頼する際の注意点とは?

ディンプルキーに限らず、玄関の鍵開けは相場料金が高く、また防犯上も重要な問題です。

事業者に依頼する際には、いくつかの注意が必要です。

 

料金の安さだけで業者を選ばない

鍵開け事業者のウェブサイトや広告で、20,000円前後などの格安な料金が表示されている場合があります。しかし、その内訳には「出張料金」や「新しい鍵代」、「夜間料金」などが含まれていない可能性があります。

 

安い金額が表示されているからと言って油断せず、これらの追加費用があるかどうかを確認することが重要です。

 

キャンセル料金の有無もしっかり確認

鍵開け業者を選ぶ際には、キャンセル料が発生するかどうかを事前に確認することも重要です。例えば、鍵開けを依頼した直後に鍵が見つかった場合、キャンセルしたくなっても出張料金がかかる可能性があります。

 

依頼した後に鍵が見つかったというケースも多いので、初めにキャンセル料の有無を確認しておくことが賢明です。

 

ディンプルキーの合鍵作りは鍵メーカーで!

ディンプルキーの合鍵を複数本に増やしたい場合は、その場で鍵開け事業者に依頼するのではなく、後日鍵メーカーに制作を依頼する方が安く済むのでおすすめです。

 

その際には、純正の鍵の持ち手部分に小さく印字されている「カギ番号」が必要となります。この番号は使用するうちに薄くなってしまうことがあるため、新しいディンプルキーが手元に届いたら、しっかりと控えておくようにしましょう。

 

まとめ

ディンプルキーは複雑で防犯性の高い鍵であり、ピッキングなどの不正解錠に対する有効な対策となります。ただし、その高いセキュリティゆえに、紛失時の開錠費用が高額になったり、スペアキーの入手にも手間がかかったりすることがありますので、これらの点には留意しましょう。

 

スターキーロックでは、ディンプルキーの鍵開け・交換作業も承っております。

交換をご希望の際は、お気軽にお問い合わせください。

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