ドアクローザーの交換を考えているけれど、自分でできるのか疑問に思う方も多いかと思います。結論、ドアクローザーの交換はDIYでも可能です。

 

この記事では、ドアクローザーの種類や交換手順、注意点について詳しく解説します。ぜひ、ご一読ください。

 

ドアクローザーの交換は自分でも可能

ドアクローザーの交換は自分で行うことが可能です。ただし、状況に応じて交換の難易度は異なります。

 

簡単なのは「全く同じ製品のドアクローザーに交換する」ですが、どの方法も一定のDIY経験が求められます。不慣れな方は専門業者に作業を依頼するのがおすすめです。

 

ドアクローザーの交換に必要な道具

ドアクローザーの交換作業において、ドライバーは欠かせない道具です。既存のドアクローザーを取り外す際にもドライバーが必要となります。

 

ただし、既存ドアクローザーのビスサイズに合ったドライバーを使用する必要がある点に注意が必要です。もし、既にドライバーをお持ちであっても、ビスサイズが異なる場合、空回りやネジ山の損傷が発生する可能性があります。

 

ホームセンターや専門店で、現行のドアクローザーと新しいドアクローザーに合致するサイズのドライバーを入手するようにしましょう。これにより、スムーズかつ効果的な取り外しと取り付け作業が可能となります。

 

ビスが錆びついていないか注意しよう

古いドアクローザーは、ビス周辺が錆びついている可能性があります。特に室外に設置されているスタンダード型の場合、錆や汚れによってビスが回りにくくなっていることがあります。

 

取り外せないと新しいドアクローザーと交換できません。このような場合には、錆取りスプレー(例: クレ5-56など)を吹きかけて滑りを良くすることで、ビスを取り外すことができる場合があります。

 

既にネジ穴が潰れてしまっている場合は通常のドライバーでは回せないため、インパクトドライバー(電動ドライバー)が必要です。これにより、錆びたビスを効果的に緩め、取り外し作業を進めることができます。

 

ただし、無理に力を加えるとドアやビスが損傷する可能性があるため、慎重に作業を進めるようにしてください。

 

ドアクローザーの種類

ドアクローザーの種類について解説します。

 

パラレル型

パラレル型のドアクローザーは、ドアの開く方向と反対側に取り付けられます

 

玄関の場合、室内にドアクローザーが配置されるので、外部の雨やほこりの影響を受けにくくなります。ドアから90度の位置に壁や障害物が存在しても、取り付けが可能です。

 

室内と室外からの影響を最小限に抑え、狭い場所でもドアの開閉動作がスムーズにできるため、近年では、ほとんどの住宅でパラレル型のドアクローザーが使用されています。

 

スタンダード型

スタンダード型のドアクローザーは、ドアの開く方向に取り付けられます。玄関に取り付けられた場合、室内からはドアクローザーが見えないため、室内の景観を損ねません。

 

ただし、外側からの影響を受けやすく、雨やほこりなどの外部要因による劣化や故障が相対的に発生しやすいです。また、アームをドアに垂直に取り付けるため、ドアから90度の位置に壁や障害物が存在すると、取り付けが難しくなります。

 

同様に、壁や障害物がなくても、アームが邪魔をしてドアが180度開かなくなる可能性があります。

 

一般住宅でドアクローザーを付けるならリョービがおすすめ

リョービ(RYOBI) S-202Pは、一般住宅のドアに適したパラレル型のドアクローザーです。

 

このドアクローザーは、ブラケットと取り付け板が動くようになっており、ドアの幅が適合範囲内であれば大体のドアに取り付けることができます。ただし、取付孔が対応範囲外の場合は加工が必要となるため、取り付け前に注意が必要です。

 

リョービのドアクローザーを取り付ける手順

リョービの「取替用ドアクローザー」の取り付け手順は以下の通りです。

 

【ブラケットの取り付け】

  1. 1.ブラケットを取り付けます
  2. 2.固定金具をスライド取付金具から外し、既存の穴に固定します
  3. 3.本体にアームを連結します
  4. 4.スライド取付金具を固定金具の上に取り付け、本体を固定します
  5. 5.アームとリンクを連結します
  6. 6.開閉ができるか確認します

 

以上で、取り換え作業が完了です。

 

閉扉速度調整ネジ(油圧調整ネジ)がある面はドアレバーや鍵のある方向を向きます。誤って取り付けるとドアが開かなくなるので、反対向きにして再度設置し直しましょう。

 

ドアクローザー交換をする際の注意点

自分でドアクローザーを交換する際の注意点について解説します。

 

失敗するリスクがある

取り付け作業で使用される部品はシンプルですが、必ずしも作業が成功するとは限りません。最悪の場合、ドアクローザーの取り替えに失敗し、ドアを破損した場合にはドア交換をしなければならない事態になることも考えられます。

 

DIY作業に慣れていない方は、作業を行う際には失敗のリスクを考慮すべきです。依頼することで多少費用はかかりますが、必要に応じて専門家に相談することも時には賢明な選択だと言えるでしょう。

 

速度調節ネジを緩めすぎない

速度調節ネジを過度に緩め過ぎると、新しく取り付けたドアクローザーから油漏れが発生する可能性があります。したがって、取り付け位置を確実に調整し、速度調節ネジを緩めすぎないよう注意しましょう。

 

賃貸の場合は交換前に管理会社に許可をとる必要がある

賃貸物件において、ドアやドアクローザーなどの所有権は「管理会社」に帰属しています。したがって断りなく勝手に交換を行うと、後にトラブルに発展する可能性があります。

 

賃貸物件では、ドアクローザーだけでなく鍵やドアなど、家に取り付けられた設備や付属品を勝手に取り替えることは厳禁です。変更や修理が必要な場合は、必ず管理会社や所有者に確認を取ることが求められます

 

将来の不必要なトラブルを回避し、適切な手続きを踏んだ上で作業を行いましょう。

 

まとめ

ドアクローザーに違和感を感じた場合には、早めに交換を検討する必要があります。

 

作業自体はシンプルなので自分での交換も可能ですが、作業や調整には一定の経験と技術が必要です。さらに、自分で行うことには失敗のリスクが伴いますので、慎重に検討しましょう。

 

確実かつ安全に交換したい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。スターキーロックのような鍵業者、工務店、リフォーム会社などがドアクローザーの交換作業に対応しています。

 

一定の費用はかかりますが、専門家による作業で確実に取り付けられ、長期的な安全性や効果を確保できます。DIYに自信がない場合やプロの手に任せたい場合は、業者のサービスを検討すると良いでしょう。

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